ニンニクは昔からその薬効が知られており、挙げるとキリがないほどです。その中でも代表的なのが疲労回復効果です。ニンニクに含まれる特徴成分にアリシンがあります。アリシンはニンニク特有のあの強烈な臭いのもとでもあります。
アリシンにはさまざまな働きがありますが、最も強力な作用が殺菌・抗菌作用です。赤痢菌や大腸菌、チフス菌などに対して強い殺菌作用を示し、食中毒や風邪の予防に効果を発揮します。
またアリシンには胃液の分泌を促進して食欲を増進させたり、血流の流れをスムーズにして血圧を安定させ、コレステロールを下げる働きがあります。よってドロドロ血液の予防や改善にも効果的です。さらに肝機能強化にも役立ちます。肝臓は栄養の代謝、有害物質の分解・処理を行っていますが、肝臓が弱まるとこうした機能も低下します。ニンニクには解毒作用もあるので、弱った肝臓の機能を助ける働きもあるのです。
またアリシンはほかの物質と結びつく事で体によりよい働きをする性質もあります。例えばアリシンとビタミンB1が結合すると、アリチアミンという形に変化し、ビタミンB1の効用が抜群に高まるのです。ビタミンB1が効果的に働く事で糖代謝が活発になり、体が元気に活動できるようになります。ニンニクのスタミナアップの理由はここにあるといえます。
またニンニクにはスコルジニンという成分も含まれています。スコルニジンには疲労回復、新陳代謝促進のほか、余分なコレステロールを排泄し血液の循環をスムーズにします。ニンニクは過剰に摂取すると胃の粘膜を荒らすだけでなく、赤血球を減少させ、貧血や肌荒れの原因にもなります。毎日摂るのであれば、生で1日1〜2かけ、加熱する場合でも3〜4かけを目安にして下さい。
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