春菊にはビタミン、ミネラルが多く含まれていますが、なかでもカロテンが豊富に含まれており、含有量はほうれん草よりも多く200gで1日の必要量が摂取できるほどです。シュンギクに含まれるカロチンは100g中3.4mgですが、茹でると濃縮され4.6mgに増え、かつ薬効も増すという報告もあります。
カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わり、夜盲症などの眼病の改善や皮膚・粘膜を正常に保つ効果があります。また抗酸化物質として、生活習慣病や老化の原因とされる活性酸素を無毒化したり、ビタミンCと協力して免疫力を高めたり、美肌効果があります。
また春菊には鉄分も豊富に含まれており、貧血の予防と改善に効果があるほか、カルシウムや血圧を下げるカリウムなどのミネラルも豊富に含まれています。食物繊維も1.6%含まれており、便通をよくして大腸ガンを予防したりコレステロールを減少する効果があります。
春菊の独特の香りはα‐ピネンやベンズアルデヒドによるもので、これは胃もたれ胸焼け、消化不良の改善、発ガン抑制効果があり、消化器系のガン予防に役立ちます。また自律神経の働きを正常にする作用もあるので、イライラ、うつ、不眠などの解消にも効果的です。
このほかシュンギクにはゆり科の植物に含まれる硫化アリルも含まれています。硫化アリルには強力な抗血栓作用があり、血液をサラサラに保つのに大変効果的です。また糖質の新陳代謝を促進するビタミンB1の吸収と働きを高める効果があります。これによりビタミンB1の不足から起こる倦怠感や食欲不振、精力減退などの解消にも効果的です。
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