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血液ドロドロと肥満(内臓脂肪の蓄積)

 内臓脂肪型肥満に注意

 最近は体脂肪計の普及により健康管理に体重だけでなく体脂肪を気にする人が増えてきました。それだけ肥満があらゆる生活習慣病の原因になる事が普及してきた事でもあると思います。肥満は大きく分けて「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」があります。「皮下脂肪型肥満」は女性に多く見られる肥満で下半身に脂肪がつきやすくなります。

 肥満で注意したいのは、内臓の周りに脂肪がついてお腹がぽっこり出る「内臓脂肪型肥満」で、これは男性に多く見られます。内臓脂肪は通常の体重測定ではわかりにくく、体重や体脂肪が正常の範囲内でも生活習慣病にかかりやすくなってしまいます。日本人の場合、欧米人に比べて内臓脂肪が少し蓄積した段階でも糖尿病や高脂血症、高血圧症などの生活習慣病にかかりやすいことがわかっています。

 内臓脂肪が多くなると、脂肪細胞からさまざまな物質が分泌されインスリンの働きが悪くなります。インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンで、ブドウ糖を細胞に取り込む働きがあります。インスリンの働きが悪くなり通常のインスリン量で血液中のブドウ糖が細胞に取り込めなくなることを「インスリン抵抗性」といいます。

 この状態になると、膵臓はインスリンの分泌量を増やしてブドウ糖を処理しようとします。このように血液中のインスリン濃度が高い状態を「高インスリン血症」といいます。高インスリン血症は、高血圧、高中性脂肪血症、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を促進してしまいます。

 このような状態を改善するには、食事や運動など生活習慣を見直す必要があります。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて減りやすく、内臓脂肪が減少するとインスリン抵抗性も改善されていきます。











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