ドロドロ血液が生活習慣病を引き起こす
皆さんはテレビや雑誌などで「血液サラサラ」という言葉を聞いたことがあると思います。今や健康な体の血液を表現する代名詞となりました。その正反対ともいえる状態が「ドロドロ血液」です。
血液は血管を通じて全身を駆け巡り、生命維持に重要な働きをしています。体中の細胞に酸素や栄養を運んだり、老廃物を回収したり、傷口をふさいだり、体に侵入した病原体と戦ったりと、挙げればきりがないほどです。言いかえると血液と血管は生命にとってまさにライフラインなのです。血液が円滑に流れることは健康にとって当然のことで、流れにくくなることはライフラインが寸断されることであり、時には生命の危機さえも招きます。
血液は水に例えるとわかりやすくなります。私達は毎日当然のように蛇口をひねって水を出していますが、蛇口からチョロチョロとしか水が出てこなかったら大変困ります。出てくる水がドロドロとしていたり、水道管が詰まって少ししか水が出てこないと大変困ります。でも同じようなことが体の中で起こっているのです。
血液をドロドロにしてしまう原因に、食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足や睡眠不足、強いストレスや喫煙などの生活習慣が大きく関わっています。これが一時的なものであれば、血液はすぐに元に戻り何も問題はありません。しかしこういったことは習慣化してしまっており、日々確実にドロドロ血液に向かっているのです。
血液がドロドロになると毛細血管に流れていかなくなります。するとその周辺の細胞が死滅していきます。また太い血管も次第に脂肪やコレステロールが付着し細くなっていきます。これが動脈硬化の始まりであり、このような状態が脳や心臓の血管で起こると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすのです。
このように血液がドロドロになることで、体の健康にさまざまな悪影響を及ぼします。ドロドロ血液の最大の原因が生活習慣であるので、毎日の生活を見直し血液をもとのサラサラに戻す必要があります。
|
|