血管の長さは1人分で地球2周半
私たちの体は無数の細胞で構成されており、それら1つ1つに栄養と酸素を供給しなければなりません。そのため全身の細胞に血液が届くように、血管も全身のいたるところに張りめぐらされています。
血管は目に見える太い血管から赤血球が通るのもやっとの細い毛細血管まであり、大人1人分の血管をつないで1本にするとその長さは約9万kmにもなります。これは地球2周半にも匹敵する長さです。しかも血液はたった1分ほどで体内を1周するほどのスピードで流れているのです。だからこそ血液はサラサラである必要があるのです。
血液は心臓から押し出され、動脈を通って脳や内臓、手足へと流れ、毛細動脈ですみずみの細胞に栄養と酸素を届けます。その後、毛細静脈から静脈に集まり、心臓へと戻ってきます。血液がドロドロになると毛細血管が詰まって細胞まで血液がたどり着かなくなるほか、心臓にも大きな負担がかかります。
サラサラ血液はしなやかな血管から
血液がサラサラの状態でスムーズに流れるためには、血管がしなやかで傷つきにくい丈夫なものである必要があります。血管が硬くてもろいと血栓ができやすく、それだけ血流を妨げてしまいます。
血管を丈夫に保つためには良質のタンパク質を不足させないことが大切です。またコレステロールが多すぎると血液をドロドロさせるため極力摂らないようにと考えている人がいますが、それは間違いです。コレステロールは細胞壁の材料であり、これが不足すると血管などの組織が破れやすくなります。実際、低コレステロール血症の場合、脳の血管が破れやすくなり脳出血を起こすケースがあるのです。血管を健康に保つためには、適量のコレステロール量を守る事が大切なのです。
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