水分不足は血液ドロドロの最大原因!
血液は赤血球などの血球と液体部分の血漿からなっていますが、水分が不足すると血液中の血漿量が減り血球の割合が増えてきます。すると血液はてきめんにドロドロし流れにくくなります。血球同士がくっつきやすくなって集まり、粒が大きくなったり鎖状につながったりしてしまうからです。水分不足はサラサラ血液の大敵なのです。
このようなことを防ぐためには、体内の水分量を保ち血漿量を適量に維持することが大切です。これは難しいことではなく、こまめに水分補給をすればよいのです。運動をして大量に汗をかいたり、夏の暑い日にのどが渇いたままでいることは大変危険です。また風呂上がりや起きてすぐの早朝の時間帯も要注意です。
特に午前中は動脈硬化の発症するケースが多く「魔の時間帯」と呼ばれています。これは朝方や午前中は血圧が高く、寝ている間に水分が失われて血漿量が減るため、かなり血液がドロドロ状態になっているからです。そのため血栓ができやすく、血管がつまりやすくなってしまうのです。このようなことを防ぐためにも、寝る前にコップ1杯の水を飲み、起床後もすぐに水を飲む習慣をつけましょう。
高齢者の場合はのどの渇きを自覚しにくいため、意識して水分を摂るよう周りのサポートも大切です。また高齢者でなくても、のどが渇いたと感じる時はかなり水分が不足している状態なので、水分摂取するようにしましょう。
ただし水分補給といっても甘いジュースや炭酸飲料、アルコール飲料はお勧めできません。ジュースなどに含まれる糖分は血糖値を高め、アルコールは利尿作用が高く逆に水分不足を促進させてしまいます。コーヒーや紅茶などのお茶類にも利尿作用があるため、水分補給に適しているとはいえません。もっとも適しているのはミネラルウォーターや低カロリーのスポーツドリンクなどです。
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