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赤血球の働きとは

 赤血球は酸素を運ぶ

 赤血球は血球の99%を占める成分で血液成分の代表格でもあります。中心が少しくぼんだ円盤の形をしており、血液1μl中に400〜500万個含まれています。赤血球は全身の細胞に酸素を運ぶという大変重要な働きを担っており、生命維持のためにもっとも重要な働きをしています。

 赤血球はヘモグロビンという赤色色素を含んでおり、その重量の約30%にもなります。ヘモグロビンはヘム鉄とグロビンというタンパク質が結合した物質で、酸素が多いところでは酸素と結びついて二酸化炭素を放出し、酸素が少ないところでは酸素を放出して二酸化炭素と結びつくという性質をもっています。この性質のおかげで赤血球は酸素の多い肺で酸素を取り込み二酸化炭素を放出し、酸素の薄い全身の細胞では酸素を放出して二酸化炭素を取り込む事ができるのです。


 赤血球は変形しやすい

 赤血球は全身に酸素を運ぶため全身に張り巡らされた毛細血管を通りますが、毛細血管は赤血球の直径よりも細いものが多くあります。そのため赤血球には「変形能」という形を変えられる能力が備わっており、伸びたり細くなったりすることで毛細血管を通り抜ける事ができます。赤血球の膜は伸縮自在でしなやかですが、偏った生活習慣などによりこのしなやかさがなくなると、血液がドロドロしたり毛細血管を詰まらせる原因になります。











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