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血漿の働きとは

 細胞に栄養を届け、老廃物を回収する

 血漿は血液の50〜60%を占める液体の部分で、透明で黄色がかっています。この液体にはブドウ糖やタンパク質、ミネラルなど細胞の生命維持に欠かせないものが溶けており、水に溶けない性質の成分は、タンパク質と結びつくなど水に溶ける形に変わって含まれています。

 血漿は毛細血管を介して組織液(細胞間を満たす体液)と循環する事で、全身の細胞に栄養やホルモンを運ぶ一方、老廃物を回収します。また細胞内の水分量を調節する働きもあります。大量の汗をかいたり、長時間水分をとらないでいると体は水分不足になり、それに伴って血漿の量も減ってしまいます。すると血球の割合が増え、血液はドロドロした状態になります。血漿のミネラルバランスは海水に似ている事がわかっています。これは生命の起源が海にあることを表していると考えられています。


 血漿タンパク質の働き

 血漿にはタンパク質が6〜8%含まれており約60%がアルブミン、約40%がグロブリンという成分です。アルブミンは水に溶けない成分と結びつく事で溶けやすくし、これらの成分を全身に届ける働きがあります。また血液の浸透圧を一定に保ち、血液や組織液の量を調節しています。
 グロブリンの中でも免疫機能に関わっているものを免疫グロブリンと呼んでいます。これは細菌などの外敵が侵入してきた時に攻撃する働きがあります。病気などになると免疫グロブリンが増えるため、血液中のアルブミンとグロブリンの比率を検査指標としても用いています。
 血漿タンパク質のうち、特に血液の粘性に関わるのがフィブリノーゲンという血液凝固因子です。これは血管の出血時に血小板と助け合って傷をふさぐ働きがあります。











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