悪玉コレステロール値が判断のポイント
高脂血症の検査は採血によって血液中のコレステロール値や中性脂肪値を調べます。コレステロールにはHDLコレステロールとLDLコレステロールがあり、前者は善玉、後者は悪玉コレステロールと呼ばれているものです。
最近の診断では総コレステロール値よりもLDLコレステロール値が重視されるようになっています。また血管内のコレステロールを取り除くHDLコレステロールの減少も動脈硬化の危険性を高める原因になるので注意が必要です。血液検査の結果、以下のような場合は高脂血症と診断されます。
○ 総コレステロール値が240mg/dL以上の場合
○ LDLコレステロール、中性脂肪の数値がどちらか一方でも基準範囲を上回った場合
○ HDLコレステロール値が39mg/dL以下の場合
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推奨値 |
境界域 |
軽度 |
中等度 |
高度 |
総コレステロール |
120〜219 |
220〜239 |
240〜259 |
260〜299 |
300以上 |
正常 |
高コレステロール血症 |
LDL
コレステロール |
70〜139 |
140〜159 |
160〜179 |
180〜219 |
220以上 |
正常 |
高LDLコレステロール血症 |
中性脂肪 |
70〜149 |
― |
150〜299 |
300〜749 |
750以上 |
正常 |
高中性脂肪血症 |
HDL
コレステロール |
40〜99 |
― |
35〜39 |
30〜34 |
29以下 |
正常 |
低HDLコレステロール血症 |
単位:mg/dL
○ LDLコレステロール値の算出式
総コレステロール − HDLコレステロール値 − 0.2×中性脂肪値
中性脂肪の値は食事によって大きく左右され、検査前日の食事が遅かったり、お酒をたくさん飲んだりすると中性脂肪値が高く出る事があります。また上記のようにLDLコレステロール値は中性脂肪値から算出されるので、中性脂肪値が正確に測定されないと正確に算出できません。そのため検査の前日は午後8時以降の食事や飲酒を控える必要があります。
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