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高血圧の検査と判定基準

 140/90mmHgが高血圧の基準

 日本高血圧学会は2000年に高血圧治療ガイドラインを発表し、「成人の場合は収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上である場合を高血圧とする」と定義しています。ただ実際には拡張期血圧が80mmHg台から脳卒中や心筋梗塞になる患者さんがいますので、本当に望ましいのは収縮期120mmHg/拡張期80mmHg未満の「至適血圧」です。

 収縮期血圧が130〜139mmHg/拡張期血圧が85〜89mmHgの「正常高値」の人は将来的に高血圧になる事が多く、日頃から減塩や運動などで高血圧を予防する必要があります。血圧は年齢とともに上昇する傾向にあります。

 また安静時の血圧測定で正常値がでていても、仕事中などに血圧が高値を示す隠れ高血圧の方も多くいます。安静時だけでなく一日を通して定期的に血圧を測ることで、自分の本当の血圧を把握する事が大切です。

 血圧を測定する場合は、上腕に巻いて測定する血圧計をお奨めします。手首や指先で測るものは正確な数値を測定することが難しく、あまりお奨めできません。1日1回しか測らない場合は、朝起きた時、または食前(薬を飲む前)に、1日2回の場合は、夜寝る前を加えます。降圧薬を飲んでいる場合は、薬を飲んで2〜4時間後が藻最も血圧が下がりやすい時間なので、血圧が下がり過ぎていないかチェックしてください。

○成人の血圧分類(単位:mmHg)
分類 血圧の数値
収縮期血圧 拡張期血圧
至適血圧 120未満     かつ     80未満
正常血圧 130未満     かつ     85未満
正常高値血圧 130〜139   または    85〜89
軽症高血圧 140〜159   または    90〜99
中等症高血圧 160〜179   または   100〜109
重症高血圧 180以上     または   110以上
収縮期高血圧 140以上     かつ     90未満











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