昆布といえばダシを連想する方も多いと思いますが、昆布にはビタミンB1、B2、カロテン、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などを豊富に含んでおり、「海の野菜」とも呼ばれています。なかでも特記すべきは、ヨウ素が豊富に含まれていることです。
ヨウ素は海藻類からしか摂取できませんが、その働きは大変重要なものです。ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成や分泌を促進する働きがあり、新陳代謝を活発にするほか、子供の発育、皮膚や髪を健康に保つなど重要な役割を担っています。
また昆布は食物繊維をゴボウの倍以上含み、腸内環境を整え便通をよくする働きがあります。繊維成分のうち、フコイダンには免疫力を高める働きがあり抗がん作用も期待できます。さらに血液が固まるのを防ぐ働きもあり、血液をサラサラに保つ事で脳血栓や心筋梗塞の予防にも効果的です。
昆布のヌルヌル成分は、水溶性食物繊維のアルギン酸です。アルギン酸は糖の吸収を妨げたり、コレステロールを低下させるほか、カリウムと協力して体内の余分なナトリウムを排泄し血圧を下げる働きがあります。そのため、高血圧や動脈硬化など生活習慣病の予防に効果があります。また、この水溶性食物繊維が身体の老廃物を吸着して体外に排泄してくれるほか、便秘の解消にも効果があります。
昆布の表面の白い粉はマンニットという成分で利尿作用があり、むくみを解消したり血圧を下げる働きがあります。さらに体内の余分な塩分を排出するカリウムも豊富なので、高血圧や生活習慣病予防に効果を発揮します。
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