シイタケの旨味成分はグルタミン酸です。グルタミン酸は脳の栄養素として欠かせない成分で、脳の老化防止に効果があります。また、ボケの予防に効果のあるビタミンB6も含まれています。
シイタケなどのきのこ類には食物繊維が豊富ですが、これらはβ‐グルカンと呼ばれ、強い抗がん作用があることがわかっています。β‐グルカンは免疫細胞であるマクロファージやNK細胞を活性化することで、ガン細胞を除去したり抑えたりする効果があります。β‐グルカンは健康食品で有名なアガリスクなどに多く含まれています。
またシイタケにはエルゴステリンも豊富に含まれています。エルゴステリンは日光や紫外線に当たると体内でビタミンDに変化します。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨粗しょう症の予防と改善に効果があります。
そのほかシイタケにはエリタデニンという物質が豊富に含まれています。コレステロールは食事でとり入れるほか、肝臓でも作られていますが、このエリタデニンは神経系に働きかけて肝臓で作られるコレステロールを正常にコントロールする働きがあります。この働きにより悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすのです。
またシイタケにはエリタデニン以外にも悪玉コレステロールが酸化するのを防ぐ物質も含まれています。これらの作用でシイタケは血管を動脈硬化から守るほか、血液をサラサラに保ち生活習慣病を予防するのです。
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