ミカンは血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす大変体にいい果物です。その秘密はミカンに豊富に含まれているビタミンPとペクチンにあります。ビタミンPは食品に含まれる脂肪の分解を抑え、血液中に脂肪が流れ出すのを防いでくれます。またコラーゲンの生成を促進したり血圧を下げたりします。ペクチンはコレステロールと結びついて体の外へ排出するのに働き、血液をサラサラ維持に効果的です。
ミカンには豊富にビタミンCが含まれており、2個食べれば1日に必要なビタミンCが補えるほどです。ビタミンCは体内で免疫力を高め、感染症やガンを予防する効果があります。また、ストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの合成に関わり、抗ストレス効果もあります。またビタミンCはコラーゲン生成に欠かせないビタミンでもあります。コラーゲンは血管や皮膚、粘膜などを丈夫にする働きがあるほか、肌にハリを与え、美肌効果もあります。
ほかにも、皮膚や粘膜を保護して病原菌に対する抵抗力をつけるカロテン、肌や髪につやを与えるビタミンB群、疲労の原因物質である乳酸の生成を抑えるクエン酸なども含まれています。
ミカンや柿にはβ‐クリプトキサンチンという抗がん物質が含まれています。これはミカンの色を出しているカロテノイド色素で、カロテンの5倍もの抗酸化作用を持っており、ガンや老化の原因になる活性酸素を抑えたり、免疫力を強化したりします。ミカンの皮の白いスジにはフラボノイドが含まれており、抗酸化作用があるので生活習慣病の予防になります。 |
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