サバは体力をつけるたんぱく質が豊富で、体に抵抗力をつけるビタミンB2やエネルギー源になる脂質を豊富に含んでいます。日本では昔から消化吸収のよい栄養魚として食べられてきました。
血合いの部分には青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)のほか、鉄分やナイアシン、タウリンなどが豊富に含まれています。不飽和脂肪酸のEPAには血を固まりにくくして血管を丈夫にし、血栓ができるのを防ぐ働きがあるため、動脈硬化や心臓病など生活習慣病の予防に効果を発揮します。
青魚なのでもちろんDHA(ドコサヘキサエン酸)も含んでおり、脳の働きを活発にして記憶力や集中力を高める働きがあります。さらにDHAにはガンの増殖に働くプロスタグランジンE2の生成を抑制します。
豊富に含まれるタウリンやナイアシンはコレステロールを低下させ、インスリンの合成や機能を高める働きがあります。また脳神経の機能を高める働きがあるところから、糖尿病の予防に効果を発揮するほか、血液をきれいにする働きもあります。また造血作用のある鉄分が貧血を予防し、動機やめまい、冷え性の改善に働きます。
背びれの中央から尾にかけての上半分の皮にはビタミンB2が特に多く含まれており、皮膚炎や口内炎などの治療にも効果を発揮します。 |
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