ゴマは昔から健康によい食材として重宝されてきました。そのパワーの秘密は強力な抗酸化作用によるものです。ゴマの強力な抗酸化作用はアントシアニンとゴマリグナンという成分に由来します。
アントシアニンは黒ゴマの黒紫色の色素で、種皮の細胞液に含まれています。最近の研究でアントシアニンが免疫力を高め、ガン細胞の増殖を防ぐ働きがあることがわかりました。
またゴマにはセサミンやセサミノール、セサモリンなどの抗酸化物が含まれており、これらはゴマリグナンと呼ばれています。セサミンは抗酸化作用により、老化やガンの原因となる活性酸素を除去する働きがあります。セサミンは肝臓付近で吸収されるので特に肝臓で効果を発揮し、肝機能を強化する働きがあります。また強力な抗酸化力を持つビタミンEも豊富に含まれており、セサミンとの相乗効果で生活習慣病などの予防に効果があります。
ゴマには脂質が豊富に含まれていますが、体内で合成することのできない必須アミノ酸のトリプトファンやメチオニンからなる良質なタンパク質も含まれています。トリプトファンは脳の神経伝達物質やドーパミンなどの合成に関わっており、脳を活性化します。メチオニンはうつ症状を緩和するほか、アレルギーや動脈効果の予防にも効果があります。
ゴマの脂質には不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸が豊富に含まれており、コレステロールを減らしたり、過酸化脂質の生成を抑えて動脈硬化などの予防に効果があります。 |
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