米ぬかとは玄米を白米に精米する過程で出てくるものです。つまり米ぬかとは米の表皮と胚芽のことをいいます。米ぬかには玄米の持つ栄養の9割以上が含まれており、特にビタミンB1、B2、ナイアシン、などのB群やビタミンEが豊富です。
ビタミンB群はデンプンや糖質の分解を助け、消化吸収を高めます。またビタミンB群もEも細胞の代謝を促進する働きがあり、内臓や血管、皮膚の若返りを図り、生活習慣病の予防に役立ちます。
また米ぬかにたっぷり含まれる食物繊維は、体内の毒素を排出して排便を促進する働きがあるほか腸内環境を整えるため、便秘や肥満、肌荒れやニキビで困っている人にとっては最適の食材といえます。さらにミネラルも豊富に含んでいるため、細胞のバランスを保ち、老化を防ぐ働きもあります。
また米ぬかの2割近くを占める脂質にはコレステロールを下げる働きがあります。この脂質を米油といいますが、この働きは米油に含まれる不ケン化物の影響と考えられています。不ケン化物とはアルカリで分解できないものの総称で、例えば強力な抗酸化作用で知られるビタミンEや米特有の成分オリザノールなどがあります。米油とサフラワー油(ベニバナ油)を7対3で混ぜ合わせた油がコレステロール値を最も低下させる事がわかっています。
米ぬかを扱う際に気をつけたいのは、米ぬかが大変酸化しやすい性質を持っているという事です。これは熱を加えてからいりすることで防ぐ事ができます。
また漬物用の米ぬかは生食できませんので、必ず精米したての新鮮な米ぬかか食用の米ぬかを利用するようにして下さい。 |
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