茶油は山岳地帯に自生する山茶(椿科)の実を搾った油です。不飽和脂肪酸のオレイン酸、リノール酸などを豊富に含んでおり、酸化しにくいのが特徴です。
不飽和脂肪酸は私たちの体の新陳代謝に必要な成分ですが、体の中で作ることができないため、食事などで摂取する必要があります。一般的にオリーブオイルが体によいといわれていますが、それもこの不飽和脂肪酸であるオレイン酸が豊富に含まれているからです。
オレイン酸は血中コレステロールを下げる働きがあります。しかも体内の善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールだけを減らす働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞、がん予防などに効果を発揮します。茶油はオリーブオイルよりもオレイン酸の量が多いだけでなく、摂りすぎると肥満の原因になるパルミチン酸やステアリン酸などが少ないのが特徴です。
また茶油には免疫力を向上させるティサポニンやカテキンも含まれているので、血液をサラサラにする効果や血管を丈夫にする働きが期待できます。併せてカテキンの免疫増進作用により、アトピーや花粉症などのアレルギーをはじめ、肌荒れや便秘などにも大きな効果を発揮します。
茶油は普段使っている油の代わりに使うことができます。炒め物や揚げ物も驚くほどさらっとします。また吹き出物など肌荒れが気になる人は、茶油を手にとって気になる部分に少量を直接塗ってみてください。茶油には肌の炎症を抑える抗炎症作用や抗菌作用があるので、吹き出物にじかに塗ることで効果を発揮します。 |
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