赤ピーマンを赤くしているのはカプサイシンという赤色色素です。カプサイシンはカロチノイドの一種で、トウガラシに多く含まれていることで有名です。
カプサイシンは胃腸の粘膜を刺激して胃液の分泌を促進し、消化を助け、胃腸の働きを高めます。またビタミンCやベータカロチンの抗酸化作用を高め、発ガン抑制や血管壁についた悪玉コレステロールの酸化を抑えて動脈硬化を防止したり、老化予防効果を発揮します。
さらに動脈硬化の原因となるコレステロールを減少させる働きや細菌の繁殖を抑える働きもあります。赤ピーマンはビタミンC、E、ベータカロチンの含有量も非常に高く、これらの相乗効果でいっそうかプサイシンの働きが高まります。
またカプサイシンは脳の副腎髄質や体の組織、内臓の活動を支配する交感神経に働きかけて、脂肪の分解促進に欠かせないアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモン分泌を促進します。カプサイシンは血管を拡張し血液の循環も促進するため、新陳代謝が活発になり脂肪が燃焼しやすくなります。
このようにトウガラシには体を温める働きが強く、発汗作用のほか、冷え性やしもやけ、肩こりにも効果を発揮します。また強力な鎮痛作用があり、頭痛や関節痛、リウマチなどの痛みに即効性があります。
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