ごぼうの特徴はなんといっても豊富な食物繊維です。ごぼうには水溶性と不溶性の食物繊維が含まれています。これら食物繊維は腸のぜん動運動を活発にし、便秘の解消に効果を発揮します。
近年はダイエットする女性が増える一方で、便秘になる女性も増えています。これは食事量を減らす事で便の量も減ってしまう事が原因です。本来はたまった便を感知して便意を起こすはずが、便意が起きなくなってしまうのです。その結果、本来なら1日で排泄されるはずの老廃物が何日も腸内にとどまってしまうのです。
腸内に便が長くとどまると、悪玉菌が増え毒素が発生します。この毒素は腸自体を傷つけガンになりやすくなるだけでなく、血液と共に体内を駆け巡り、アレルギーやリウマチなどの原因になるともいわれています。また便秘は肝臓病や腎臓病のほか、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を誘発し、体の老化も早めてしまいます。
食物繊維は便通を正常にすることで、体全体を健康に保つ事ができるのです。また体内のコレステロールをからめとって一緒に排泄する働きもあるため、コレステロール低下にも効果的です。そのほか食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす働きがあるため、腸内環境を整え、大腸ガン予防や美容効果も期待できます。
このほかゴボウには発ガン物質の排泄や血糖値の急上昇を防ぐ働きがあり、糖尿病に効果があるほか、水溶性の食物繊維にはナトリウムを体外に排泄する働きがあり、高血圧の予防と改善に効果があります。
ごぼうに含まれる食物繊維のリグニンには解毒作用があり発ガン物質を無毒化して排泄するほか、クロロゲン酸やアルクチン酸などの抗がん作用をもつ成分も含まれており、リグニンとの協力してガン予防に効果を発揮します。このほか、ごぼうには性ホルモンの分泌を促進するアルギニンが含まれており、強壮効果があります。昔から元気のもととされ、強精、強壮、老化を防ぐ食べ物として広く利用されてきました。
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