きゅうりは96%が水分でできており他の野菜のような高い栄養価はありませんが、この豊富な水分にカリウム、カルシウム、ビタミンKなどが含まれています。
カリウムは体内の余分なナトリウムを排泄し、血圧を下げる働きがあります。またカリウムには利尿作用があるので、むくみの解消に効果があります。この利尿作用は生で食べるより煮て食べた方が強く発揮されます。ビタミンKには骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きがあります。
きゅうりにはピラジン、ルチンも含まれています。ピラジンには血栓の予防、ルチンには毛細血管を丈夫にし血行をよくする働きがあり、高血圧や脳梗塞の予防に効果があります。またきゅうりの頭部には苦味成分のククルビタシンA、B、C、Dという4種の物質が含まれています。このうちククルビタシンCは毒性も低く抗がん作用を持つ事がわかっています。ククルビタシンBは急性肝炎に効果を発揮します。
このほかきゅうりに含まれるマロン酸には体内で糖類が脂肪に変化するのを抑制する働きがありダイエットに有効です。豊富に含まれる食物繊維も腸内を掃除してコレステロールの吸収を抑制したり、便秘の解消に有効に働きます。
きゅうりにはビタミンCを破壊する酵素が含まれています。よって他の野菜と摂取する時は、過熱するか酢を加えて酵素活性を抑えるとビタミンCの損失を防ぐ事ができます。
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