ナスはほとんどが水分で、ビタミンミネラルも含まれていますが、ナスの薬効はなんといっても皮にあります。ナスの皮の紫色はナスニンという色素によるもので、ナスニンには強い抗酸化作用があります。
この抗酸化作用が悪玉コレステロールの酸化を防いで血管をきれいにし、動脈硬化を予防・改善する働きがあることがわかっています。また、ナスニンにはガンの前兆ともいえる細胞染色体の異常を修復する効果もあるといわれています。細胞の染色体に異常が起こると、細胞が異常増殖したりしてガン化していくのです。
また実に含まれるケルセチンなどフラボノイドの毛細血管を保護・強化する働き、ビタミンEの血液凝固抑制作用などが協力して、血栓や高血圧、動脈硬化の予防・改善に効果を発揮するのです。100gのナスを食べると、コレステロール値が13%下がり、毎日70g食べていると18%下がるというデータも発表されています。
このほか、クロロゲン酸というポリフェノールも含んでいます。ポリフェノールにも抗酸化作用があり、活性酸素や過酸化脂質の生成を防ぎ、動脈硬化や老化を抑制します。
またナスには口内の温度を下げ、粘膜にできた潰瘍を治す働きがあり、口内炎にも有効です。また血糖値を安定させて糖尿病を改善する効果、神経の興奮を抑える効果、神経痛や関節通の消炎・鎮痛効果なども注目されています。
|
|