さつまいもにはなんといっても豊富に食物繊維が含まれています。食物繊維は体内で消化されず食べ物のカスとして便の材料になり、水分をとり込んで抱え込む性質があるため、柔らかい便を作り、排泄しやすくしてくれます。この働きは食事成分の過剰な吸収を抑える働きもあるので、肥満や糖尿病の予防にも効果を発揮します。
近年はダイエットする女性が増える一方で、便秘になる女性も増えています。これは食事量を減らす事で便の量も減ってしまう事が原因です。本来はたまった便を感知して便意を起こすはずが、便意が起きなくなってしまうのです。その結果、本来なら1日で排泄されるはずの老廃物が何日も腸内にとどまってしまうのです。
腸内に便が長くとどまると、悪玉菌が増え毒素が発生します。この毒素は腸自体を傷つけガンになりやすくなるだけでなく、血液と共に体内を駆け巡り、アレルギーやリウマチなどの原因になるともいわれています。また便秘は肝臓病や腎臓病のほか、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を誘発し、体の老化も早めてしまいます。
食物繊維は便通を正常にすることで、体全体を健康に保つ事ができるのです。また体内のコレステロールをからめとって一緒に排泄する働きもあるため、コレステロール低下にも効果的です。そのほか食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす働きがあるため、腸内環境を整え、大腸ガン予防や美容効果も期待できます。
またさつまいもにはビタミンCやビタミンEも多く含まれています。ビタミンCは免疫力の活性化や、コラーゲンの生成を助け美肌に効果があります。ビタミンEは若返りのビタミンとも呼ばれており、老化の原因となる活性酸素を抑える働きがあります。ビタミンCはビタミンEの働きを助ける役割があり、ビタミンCとEを一緒に摂取する事でより効果が発揮されます。
紫いもにはポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれており、眼精疲労や老化防止に効果があります。
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