ウメは天然の有機酸を45%も含んでいます。有機酸は胃の中で胃酸の代役も果たすため食欲を増進させ、胃腸の働きをよくして便秘の解消にも効果的です。また糖質や脂肪酸の代謝を促進し、血液中にたまった疲労物質の乳酸を分解するので、疲労回復に効果を発揮します。
またウメには優れた殺菌作用があり、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌の増殖を抑えるほか、胃潰瘍の原因として注目されているヘリコバクターピロリ菌にも有効であることがわかっています。ウメはヘリコバクターピロリ菌の活動を抑えることで胃潰瘍の予防効果が期待できます。
ウメには血管の老化を防ぐ働きもあります。血管の老化といえば動脈硬化があげられますが、動脈硬化は血管が硬くなり脳卒中や心筋梗塞、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因と考えられています。動脈硬化の原因は動物性食品の摂りすぎ、運動不足などさまざまですが、そのひとつにアンジオテンシンUというホルモンの過剰な分泌があげられます。
アンジオテンシンUには血圧を上昇させてさらに血管を収縮させる働きがあり、これが何らかの原因で可能に分泌されると血管が異常に収縮し、動脈硬化が進行してしまうと考えられています。これに対しウメエキスはアンジオテンシンUの働きを80〜90%も抑える働きが認められており、動脈硬化予防に効果的といえます。
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