まず第一に言える事は、タバコは百害あって一利なしです。最終目標は禁煙以外にありえません。ヘビースモーカーの人はタバコのもたらす害を軽く考えている傾向にあります。タバコは吸ったからといってすぐに健康被害が起こるわけではありません。タバコには習慣性があるために被害が蓄積する事が恐ろしいのです。1日1箱吸っていたとしたら1ヶ月で600本、1年で7300本も吸っている事になります。1日1日はたいした事ないと考えていても10年で73000本吸えば健康でいられるはずがありません。
タバコを吸う人はまず始めに健康被害を理解する必要があります。タバコは昔から肺ガンの原因などさまざまな害が指摘され問題になっていますが、タバコは血液ドロドロを確実に促進させます。タバコを吸うとホルモンの一種であるアドレナリンが分泌されます。アドレナリンは心臓の動きを活発にするほか血管を収縮させて血流を妨げ、血圧を上昇させます。
さらにタバコは赤血球の酸素運搬能力を低下させてしまいます。体は酸素不足を補うべく、赤血球をたくさんつくってカバーしようとするのですが、その結果として赤血球の数が増え血液がよりドロドロになってしまうのです。さらにタバコに含まれる多くの有害物質が体内に入り込むと、これを攻撃しようとして白血球の数も増加し血液はますます粘性を増します。
タバコはほかにも、体内で老化やガンの原因ともいわれる活性酸素を大量につくり出したり、善玉コレステロールを減らしたりと、さまざまな悪影響を及ぼします。
タバコを急にやめることは大変困難ですので、まずはニコチンのmg数を減らすところから始めてみましょう。8mgを吸っている場合は7mg→5mg→3mg→1mgと段階的に減らしていくと効果的です。最初は物足りなさを感じるかもしれませんが、数箱吸った段階で次第に慣れてきます。次に本数を減らしていきましょう。タバコは周りから言われてもなかなかやめられるものではありません。自分でやめなければいけないことを理解しないとできないものです。周りの人はただやめろというのではなく、本人や周りへの健康被害を根気よく伝える必要があります。
そのほか禁煙へのポイントとして以下のものがあります。
○ タバコやライターはなるべく手の届かないところに置く
○ タバコを吸わないと宣言して周りの人に見張ってもらう
○ 外出時はタバコを持っていかない
○ 禁煙席を選ぶようにする
○ 周りに人がいる時や歩きながら吸わないようにする
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