運動不足になると筋肉量が減少し基礎代謝が減少するため、食事で過剰摂取になりがちです。過剰分の血糖や中性脂肪は脂肪として体につくだけでなく、血液中に増加する事で血液をドロドロにしたり、血管に付着して動脈硬化の原因にもなります。血液が活発に流れる機会がないために、老廃物が体内に蓄積していきます。
流れにくくなったドロドロの血液を運動で無理に流れさせると、かえって危険なのではと考えてる人もいますが、決してそんなことはありません。運動をするとすぐに筋肉が血糖などのエネルギーをたくさん消費するため、血糖値が下がり血管が自然と広がる事で、流れにくかった場所でも血液が流れやすくなります。
しかも毛細血管に血液がどんどん送りこまれて刺激を受けると、毛細血管は枝分かれを始め、これまでは届きにくかった場所にまで血液がしっかりと行き渡るようになります。また血行がよくなる事で血液内のろ過スピードが早まるため、蓄積していた老廃物の排泄が促進し、きれいな血液になっていきます。
運動のメリットはあげるとキリがないほどですが、決して呼吸が苦しくなるような激しい運動をする必要はありません。むしろ急激な激しい運動は血液をドロドロにしてしまうため逆効果です。運動というとジョギングや水泳などを想像しがちですが、決してそのようなことをしなければならない訳ではありません。
生活の中でいかに体を動かすかがポイントです。エレベーターを使わずに階段を使ったり、ちょっとした距離は自転車や車を使わずに歩いてみるのも効果的です。心拍数が上昇する程度の軽い運動から始めてみましょう。体を動かすようになってくると、次第に活動量も増え、運動してみようという気になってくるものです。いきなり運動から始めると大抵挫折してしまいます。
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