強力な抗酸化作用がある植物色素
カロチノイドとは、ニンジンやカボチャ、トマトなどに含まれる鮮やかな色のもととなっている色素のことです。以前は、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテン以外はただの色素と考えられていました。しかし最近の研究で、他のカロチノイドにも多彩な抗酸化作用があることが明らかになっています。
カロチノイドは強力な抗酸化作用を持っているため、コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防する働きがあります。カロチノイドの摂取により心臓病や脳血管疾患のリスクが下がったとの報告も世界各国でされています。また、カロチノイドは痴呆症とも関連が深く、β-カロテンの摂取量が低いと痴呆症になりやすい事も明らかになっています。
カロチノイドにはさまざまな種類があり、体の中での守備範囲もそれぞれ違います。食事の中で多種類のカロチノイドをバランスよく摂る事が大切です。
○ カロチノイドの種類と含まれている食品
種類 |
含まれている食品 |
フコキサンチン |
わかめ、ひじき |
β-クリプトキサンチン |
柑橘類 |
ゼアキサンチン |
マンゴー、パパイア、モモ、カボチャ、プルーん |
α-カロテン、β-カロテン |
ニンジン、ほうれん草、カボチャ、ブロッコリー |
リコピン |
トマト、スイカ |
カプサイシン |
唐辛子 |
アスタキサンチン |
えび、さけ、かに、いくら |
ルテイン |
ほうれん草、ブロッコリー、とうもろこし |
|
|