ビタミンB1の働きを助けるミネラル
マグネシウムは体内中の半分以上がカルシウムと共に骨や歯に存在し、残りは神経細胞や筋肉に存在します。マグネシウムは心筋や筋肉、神経の興奮伝達に必要不可欠なミネラルです。マグネシウムが不足すると骨から必要量が放出されますが、マグネシウムと一緒にカルシウムも放出されてしまいます。
マグネシウムはインスリンの分泌を促す働きがあるため、不足するとインスリンの感受性が低下して高脂血症や高血圧、糖尿病などを引き起こしやすくなります。またマグネシウムが不足すると活性酸素が増加し、コレステロールが酸化されて動脈硬化を促進したり、血管への抵抗を高めて血栓ができやすくなったりします。心臓病で亡くなった人の心筋は、事故で亡くなった人に比べてマグネシウムが少なく、カルシウムが多いという報告もあります。
さらにマグネシウムはビタミンB1を体の中で働かせるために必要で、不足するとビタミンB1が働かなくなり疲労が蓄積します。腎臓病の人や高血圧の薬を飲んでいる人、高齢の人、高カロリーの食事や加工品、アルコールなどを好む人、運動不足の人などはマグネシウム不足になりがちです。
マグネシウムを多く含む食材に以下のようなものがあります。
バナナ、ひじき、昆布、アーモンド、納豆、玄米、牡蠣
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