悪玉コレステロールだけを減らす脂肪酸
オレイン酸は一価の不飽和脂肪酸で、オリーブ油や紅花油、つばき油などに多く含まれています。リノール酸やリノレン酸などの多価不飽和脂肪酸と異なり、一価の不飽和脂肪酸は善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールだけを減らす事ができます。
またオレイン酸は酸化しにくく、悪玉コレステロールの酸化を抑えることで動脈硬化などを予防する事ができます。実際、オレイン酸を含む油を摂ると摂る前に比べてコレステロール値が下がるというデータもあります。
またオレイン酸にガンを防ぐ働きはありませんが、抗酸化作用により過酸化脂質を減らす事ができるため、結果的にガンを予防する事にもなります。
ただし、オレイン酸がどんなに身体によいといっても高カロリーの油にかわりはないので、動物性脂肪を減らしてオレイン酸を摂るようにするなど、過剰摂取による肥満に注意しましょう。なお牛脂やラードにもオレイン酸が含まれていますが、これらにはコレステロールを増やす飽和脂肪酸も含まれていますので、植物由来のオレイン酸を摂るようにしましょう。
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